投稿

5月, 2020の投稿を表示しています

まわりと同じでいいのか?

イメージ
突然ですが、乗船している豪華客船が沈み始めました。船長は外国人乗客に脱出の指示を出すことになります。 アメリカ人へ 「飛び込めばあなたは英雄です!」 イギリス人へ 「飛び込めばあなたは紳士です!」 ドイツ人へ 「飛び込むのがこの船の規則です!」 イタリア人へ 「飛び込んだら女性にもてますよ!」 日本人へ 「みんな飛び込んでますよ!」 まわりを見ながら、みんなと同じ行動を好む日本人を皮肉った面白い表現である。 よく言えば、まわりと協調しながら足並みをそろえて行動が出来る。悪く言えば、個性が無く言われるがままに行動する。外国人の目には、日本人は考えや意見が無く、イエスマンばかりと映るらしい。 人は、人と顔を合わせながら交流をしていて、知らずのうちに他者と比べ、自分の観念に間違えがないかを確認している。そして、人と関わることで、自分の道標を微修正しながら確立して生きていく。 特に若者は、みんなと同じゲームをして、似たような服を着て、身につけるものは流行にのる。注目の話題には常に敏感。テレビやネットが欠かせないのは、同一性を求めるには効果的な媒体であるから。女子高生のiPhone率は驚異の85%、その理由は「みんなiPhoneだから」だと。ドラマやお笑い、芸能ニュースなどは、暮らしのひとコマに乗り遅れないためのもの、に感じるのは私だけか。コーンフレークは笑いのネタではなく、朝食に食べるもの。最近、女子達がみんな同じような姿に見えるのは、私のおじさん化が悪化しているからではない。 進路に向けて明確な目的が無くても、みんなが大学へ行くから自分も行く。親までもこどもの実力はよそに、とりあえず進学と夢をみる。部活動では、モチベーションは低いけれど、みんなが同じ時間に練習するから、一応自分も参加する。SNSで、自ら発信することは特に無いけど、LINEで繋がれていないと不安になる。他人のどうでもよいツイートをなぜか気にしてしまう。いつもの口癖は「みんなが言っているから」「みんながやっているから」「みんなが持っているから」 このように、まわりと異なることを拒絶し、みんなと同じようなことをして、実は安心しているだけなのだ。 しかし、新型コロナの影響で、環境は大きく変化した。いまは、人と人とが直接関わらない状況下にある。だから、人の目を気にすることはな